写真展「イラクは今」

いつ:2004年2月24日(火)〜29日(日)
とこで:千葉市稲毛区「市民ギャラリーいなげ」
主催:平和を考える会・ちば 写真展『イラクは今』実行委員会
このページの内容
写真リポート:
アンケート結果
荻野仁司さん講演会
 写真リポ−ト
美術館の入り口に掲げられていた看板’このペーヘにはQV枚の写真があります|「写真努"ツラハは今”作者を囲んで荻野仁司さん」と書かれています| 写真R枚目’美術館入り口‖国道QT号線に面しています|明治時代千葉県下劃水浴場の発祥地稲毛劃岸にあった宿泊施設「劃議館」の跡に建てられています|
美術館の入り口に掲げられていた看板 美術館入り口、国道14号線に面しています。
明治時代千葉県下海水浴場の発祥地稲毛海岸に面する崖の中腹にあった宿泊施設「海気館」の跡に建てられています。
写真S枚目’R月RT日(火)初日の様子|画面にはX人ほどのお客さんが芭尽に写真を見ています| 写真T枚目’R月RV日(木)S日目の様子|V人ほどの人が関詣資料を座ってみています|
2月24日(火)初日の様子 2月26日(木)3日目の様子
写真U枚目’R月RX日(土)U日目の様子|入り口に女性のお客さんが一人| 写真V枚目’僕田直巳さんの写真の一部|劣化テラン弾の低レベル放射線障赫の被赫者の子どもたちの写真がS枚|生まれつき脳が当楽に飛び出しているこどもなど痛』しい|
2月28日(土)5日目の様子 豊田直巳さんの写真の一部
写真Y枚目’R月RX日(土)美術館閉館後の荻野仁司さん講演に先立って主催者からの挨斬が行われています| 写真X枚目’講演する荻野仁司さん|荻野さん自身が暫った写真のパネルをもって説明をしています|
2月28日(土)美術館閉館後の荻野仁司(ひとし)さん講演に先立って主催者からの挨拶 講演者荻野仁司さん気さくな人でした。
講演の最後‖実行委員会の事務局からS‥RP舜会への子加呼びかけがありました| 写真QP枚目’RY日(日)最淑日|父と娘さんが和れ立って見にきてくれています|
講演の最後、実行委員会の事務局から3.20集会への参加呼びかけがありました。 2月29日(日)最終日の様子
写真QR枚目’RPPS馬S月RP日の爆撃以降に暫られた写真のいくつか|おびえる子どもの顔(R歳くらいの女の子)と爆弾で破壊された町の通を行く人』が写っています| 写真QS枚目’R月RY日(日)U日目最淑日|家族で和れ立って来ています|お母さん‖娘さんR人‖小学生の男の子|
2003年3月20日の爆撃以降に撮られた写真のいくつか。 2月29日(日)5日目最終日
写真QT枚目’R月RY日(日)U日目最淑日|ヂンパートを詰入する人|子どもに説明するお母さん| 写真QU枚目’R月RY日(日)U日目最淑日|入り口にある今回の努示会のポベターを芭尽に見入る熟馬の男性|
2月29日(日)5日目最終日 2月29日(日)5日目最終日
写真QV枚目(最後)’芭尽に写真を見つめる人』|夫婦‖若者などT人ほどが写っています|
2月29日(日)5日目最終日
写真展『イラクは今』のアンケート結果について
 作成:写真展『イラクは今』実行委員会
目  次
アンケート結果のまとめ
アンケート集計
アンケート用紙
寄せられた感想
今後取り組んでほしい企画
 写真展「イラクは今」に334人が来場
私たちは,イラク戦争によってもたらされているイラクの現状を、ひとりでも多くの人に知って欲しいと考え,同時に,この写真展がイラク戦争を止め,平和を願う声が大きくなっていくきっかけになってくれることを願って,この写真展を企画しました。
おかげさまで,写真展には期間中(2/24〜29)男:164名,女:157名,子供:13人,合計334名の入場がありました。そのうち,28日の荻野仁司さんの講演会の参加者数は24名でした。
 また,地域的に見ると,千葉市在住者が70%強を占めていました(受付名簿169/230)。船橋,市川,東京,横浜など市外・県外からも多くの方が来て下さいました。
 
 私たちは,この写真展を成功させたるために,出来るだけ多くの方々に来ていただきたいと願って,街頭での宣伝,労働組合や各種団体への呼びかけ,新聞社や情報誌へ掲載のお願い,公民館などへの案内のお願いを行ってきました。宣伝用チラシは3000枚作成し配付しました。かならずしも充分な宣伝だったとはいえませんが,4つの情報誌(2/6付け「稲毛新聞」,2/21付け「リビング千葉」,2/15付け「あさひふれんど千葉」,2/20付け「地域新聞千葉北版」)に,新聞でも1紙(2/20付け「読売新聞」)で紹介してくれました。また写真展の様子を2つの新聞(2/25付け「千葉日報」,2/26付け「朝日新聞千葉版」)が取り上げてくれました。公民館では案内のチラシを置かせてくれました。このような事によって,たくさんの方々の来場につながったものと思います。

 「『目にしなければわからない』ということを思い知らされた」
 期間中アンケートをお願いしましたところ,129人の方から回答をいただきました。
 その集計結果は次のとおりでした。年齢層で見ると中高年とりわけ
60歳以上が50人で約39%占めています。反対に高校生・大学生,青年層が非常に少ないという結果になっています。この間写真展会場の最寄り駅のJR稲毛駅頭や高校の校門前でも写真展の宣伝を行いましたが,高校生などの青年層の反応が余りよくないという状況でした。しかし,若い人達関心が低いということでは決してないものと思います。私たちが千葉駅近くの交差点で行った街頭宣伝行動では,若い人達の反応が一番いいのです。だから写真展という形にしろ,自分から行動を起こすのにはもう一つハードルがあるのかも知れません。
 
 この種の戦争展を見たのは初めてという人が,67人で約52%を占めています。ここからも,マスメディアからだけでは知らされない情報を求めているということが窺えます。真実を求めて動いているということではないでしょうか。

 今回の写真展の企画を知ったのが新聞や情報誌と答えた方が,
67人(複数回答で分母は146人)で約46%を占めています。これに,チラシやポスターや通りかかって寄ったなどを加えると105人で約72%になります。私たちの平和についてのとりくみで,これまでに出会ったことのない人達がたくさんきてくださったということを示すもので,多くの人にイラクの現状を知って欲しいという私たちの願いが少しはかなえられたものと思います。しかし,チラシ・ポスター・ホームページを見て来たという人が少ないのは,これからの課題だと思います。それから,写真展の賛同団体の会員・賛同人・労働組合員の方々にも,もっとたくさん来て欲しかったと思っています。

 感想文を見ると,「具体的で心を痛めた」「生々しい写真を見ると実情が本当に悲惨なことがわかる」「『目にしなければわからない』ということを思い知らされた」「最大の被害者は子供達」というように,この写真から多くの人がアメリカの戦争の不正義性を感じていることがわかります。「百聞は一見にしかず」ということを感じます。「もっとたくさんの人に見て欲しい」「イラクの人達の悲惨な生活や苦しみが一日も早く終わって欲しい」という感想を多くの人が語っています。
 
 今回の写真展は,多くの反響があり,手応えを感じた展示会でした。
 
 この写真展に来て下さった方々,この企画を案内して下さった労働組合・市民団体の方々,紹介・記事にして下さった新聞,情報紙などのみなさんに心より御礼申し上げます。


 <アンケート集計>
回答者数:129名

@ あなたは、              A 戦争展(他の同種の展示会を含む)に来たのは
1.小学生以下
2.小学生
3.中学生
4.高校生
5.大学生
6.社会人(19歳以下)
  20歳以上
  30歳以上 13
  40歳以上 21
  50歳以上 30
  60歳以上 50
  計 129
      
1.はじめて 67
2.2回目 13
3.3回以上 47
4.回答なし
129























B この戦争展を何で知りましたか    C あなたは、イラク戦争について(1つ以上選んでください。)
  (複数回答可)
1.新聞 46
2.情報誌 21
3.街頭などでチラシ
4.ポスター
5.友人・知人 32
6.ホーム・ページ
7.その他 36
(うち、通りかかって) (28)
8.回答なし
147
 
1.学校で話し合った
2.家族で話している 58
3.友人・知人と話している 51
4.テレビや新聞で見ている 104
5.知らない
6.その他
216






D 今後、取り組んでほしい企画があったら、お書きください。・・・・・別記

E この戦争展(講演会)についてのご感想をお書きください。(足りない場合は裏面へどうぞ)・・・別記


 資料(アンケート用紙)
               アンケート
                                         写真展「イラクは今」(千葉市民ギャラリー 2/24〜29)

 
写真展「イラクは今」へおいで下さいましてありがとうございました。写真展のご感想などをお聞かせ下さい。この用紙にご記入の上,アンケート箱にお入れ下さい。

 
@   あなたは

   1.小学生以下  2.小学生  3.中学生  4.高校生  5.大学生
 
   6.社会人(19歳以下, 20歳以上, 30歳以上, 40歳以上, 50歳以上, 60歳以上)
 
 A   戦争展(他の同種の展示会を含む)に来たのは

   1.はじめて   2.2回目   3.3回以上

 B   この戦争展を何で知りましたか

   1.新聞   2.情報誌   3.街頭などでのチラシ  4.ポスター  5.友人・知人

   6.ホームページ  7. その他(                               ) 
 

 C   あなたは,イラク戦争について(1つ以上選んでください)

   1.学校で話し合った  2.家族で話している  3.友人・知人と話している

   4.テレビや新聞で見ている  5.しらない
 
   6.その他(                                           )

 D   今後取り組んでほしい企画があったらお書き下さい

 E   この戦争展(講演会)についての感想をお書き下さい(足りない場合は裏にどうぞ)








 どうもありがとうございました。差し支えなければお名前,連絡先をご記入下さい。

お名前              ご住所                   電話          



<写真展『イラクは今』へ寄せられた感想>E

★百聞は一見にしかずと言う様に,写真は多くのメッセージを受けます(50代)
★先に麹町で荻野仁司さんのお話を聞き,今回参加しました。個人の反戦通信を出しはじめました。今後お手伝いできることはしたいと思います。(60歳以上)
★無関心な人々もこれらの写真を見れば,「信じたくない」とは思わないだろう。それでも虚偽のことというならば,「常識とは何か?」と疑わざるを得ない。
 真っ当な「正義」感だけは忘れたくない,失いたくないと思っている。(30代)
★戦争はいつの時代にも人類全てが経験した負の遺産。何も得る事はない。(60歳以上)
★人間とは,何と忘れ易い者,鈍い者(他人の痛みに)。だからこそ,この様な企画で心の良心,人間の叫びを聞き直して,何が今!ということを私の心の奥に刻みつけなければ−−−と思いました。ありがとうございました。(60歳以上)
★市内の図書館,公民館など公の場面に巡回展などしては如何でしょうか。(60歳以上)
★有意義です。多くの人に見てもらいたい。(30代)
★見るのがつらい。平和を願います。(30代)
★具体的で心を痛めた。(60歳以上)
★写真を拝見しました。見ていて胸がつまります。今,現実に起こっていることを実感しました。こんなつらいこと早くなくなって欲しいです。(30代)
★戦争の悲惨さの一部を理解できた。(60歳以上)
★メディア等の伝えるイラクの状況はせい惨な場面ばかり(本展も同じ),しかし,イラクの全てがこの様な状態なのか?日本の戦争を知る者には必ずしもそうでない様に思うのだが。
 ネガティブな面ばかりが強調されるあり方に疑問を感じる。本写真展でも子供達の明るい顔があるではないか!!(60歳以上)
★生々しい写真を見ると実情が本当に悲惨なことがわかる。新聞などの活字だけでは伝わらない,苦しくなるような写真を撮ったカメラマンに感謝です。(50代)
★絶対,人間同士で殺し合ってはいけないと思う。とうとい命を無駄にしてはいけない。(50代)
★今,イラク戦争に大義がなかったことと,自衛隊によるイラクでの活動が切り離されて論じられるようになっている。ここが疑問です。まだ大したこともしていないのに“人道支援”しているように報じられる自衛隊のウラで,民間のNGOなどがもっと貢献していることを知らせていきたいです。(40代)
★比島敵前上陸〜マニラ〜の戦争経験から,戦争のヒサンさは骨身に応えます。(60歳以上)
★いろいろな場所で,たくさんの人が見れる様にして下さい。(50代)
★昭和12年小学1年,疎開していて1945.3.10の大空襲もヒロシマもナガサキもほんとうの生々しい惨禍は目にしていません。今日の写真の中に,日本のあの日の無残な様子を生々しく体感しました。老齢にかこつけて何もしない現在ですけど「目にしなければわからない」ということを今日は思い知らされました。(60歳以上)
★とにかく戦争は嫌だ。それで自衛隊のイラク派遣も反対。(60歳以上)
★戦争の悲惨さに,傷付いた人達に,目をそらさずに現実をみつめないといけないのに思わず目をそらしたくなってしまう可哀想な子供達の姿,青く澄みきった空の下にある戦争の残骸物(空のあくまでも青く澄んでいることだけが心のすくいとなりそうで悲しい)。もう一つ元気な子供達の輝くひとみ,イラクのみならず早く世界から戦争がなくなることを祈らずにはいられない。(60歳以上)
★戦争は絶対やるべきでない。一部の人間のエゴでなされている。(50代)
★イラクの人達のふだんの生活の様子ももう少し見たいと思いました。でもこの子供達のひどいけがの様子を見れば,無関心ではいられないと思いますので出来る限り多くの人にも見せていただきたいと思います。日本ももっとひどい目にあっている国ですから,戦争にはもっと強く反対しなければならないと思います。(60歳以上)
★戦争のヒサンさを思い出した気持ちです。(60歳以上)
★戦争はいつの世も弱者が犠牲になる。何年も後まで苦しみが終わることはない。人間は衣食住があり,ささやかな幸せを求めているのに,それ以上の何がほしくて戦争をするのでしょうか。(50代)
★戦争で一番傷付く者は弱者,特に子供たち,ということが,おそらくは目をつぶってすませたい子供達の悲惨な様子を撮ることで伝わってきていると思う。でも見たくないですね,本当は。(50代)
★一番のギセイ者は子供だといつも感じる。また逆に子供の笑顔は救いとも思う。(60歳以上)
★子供達が,本当に気の毒に思います。戦争がなければ元気にすごすことが出来たのにと残念です。戦争を早くやめてほしいと思っています。(60歳以上)
★新聞やテレビでは報道されないイラクの現状を知った。戦争の最大の被害者は何も罪のない子供達だと思いました。負傷した子供が「No War」と書いた絵を持っていたのが印象的でした。(高校生)
★写真なので本当の迫力があり,重苦しい気持ちになった。たくさんの人達に見てもらいたい。自衛隊が武器を使わないですむ様祈るのみ。署名しても小泉の決断でどんどん自衛隊が派兵される無力を感じるが,少しでも声を大にしていきたい。(50代)
★戦争をして,犠牲になるのは,いつの世も弱い立場の人,子供,名もない貧しい人々で,国の代表者,指導者,権力をもつ者に強い怒りを感じます。弱い立場の人に,劣化ウランをまくなんて,人間のやる事とは思えません。(50代)
★多くの人にこの写真展を見てもらい,今のイラクの現実を知ってもらいたい。一人の力では何も出来ないけど,たくさんの人の力が一つになって何か役立てたい。(40代)
★大々的な展でなくでもこの様な小さな(失礼)ことでも,いっぱいアピールしていってほしい。幸福を知らない子供をつくってはいけないと思います。ありがとうございました。(50代)
★市民レベルでの情報のやりとりが大切だと思う(20代)
★子供達の未来を奪う戦争がこの世からなくなることはあるのだろうか…?この様な状況下でもこの国の健康な子供達の表情は素晴らしい。今の日本からはこの様な表情の子供達が少なくなっている気がする。何故だろう…こんなに豊かで平和な日本なのに…(30代)
★戦争の悲惨さがよくわかると思う(20代)
★人間は皆平等,平和であるのにあまりにも悲しすぎます。ザンコクです。日本は本当に何をすべきかもっと考えなくてはと思います。(60歳以上)
★子供(5歳)と初めて来ました。ニュースなどを見て話してはいますが,同じ年代の子がどのように苦しんでいるかなど,よくわかったようです。これからも家族で考えていくべき事だと思いました。(30代)
★良い戦争,悪い平和などあったためしがない。(60歳以上)
★正義の戦争なんてないの一言。加えて,被害を受けている人々に何もできない自分の無力さが情けない。(大学生)
★悲惨な現状にショックを受けた。子供達の澄んだ瞳が深い悲しみに濡れているようだった。見せて頂いてありがとう(50代)
★戦争行為を受けた子供達を見たが,とても可哀想で見てられなくなる。僕が持ってたアトピー性皮膚炎に似ていて,せっかく綺麗だった皮膚が戦争によってアトピー状になっていくのを見て,自分もアトピーでなく,戦争で難民みたいな肌になってしまったら,死んだ方が増しだ!と感じた。(19歳以下)
★子供達も喜んでいる顔と病に苦しんでいる顔が入り混じって複雑な気持ちになりました。一日も早い復興を願わずに居られません(60歳以上)
★子供の明るさが,かえって悲しくなりました。(60歳以上)
★テレビや新聞のニュースでは,流れない映像を少しでも多くの人に見て知ってもらうことの大切さを感じました。(30代)
★豊田直巳さんの写真もさることながら,荻野さん,小野さんが捉えた子供達の笑顔が印象的でした。今日千葉駅前で「森住写真展」の宣伝をしますが,「イラクは今」のことも紹介したいと思います。(40代)
★アメリカの資本主義(金もうけ)のために,罪のない多くの人達が傷付き苦しみ,死んでいく姿を目の当たりにしてイラクの人達のことを思うと,苦しくて悲しい気持ちになります。
 日本も戦争への道へ踏み出し始めていますが,明らかに間違った道です。戦争への道を踏みとどまるように多くの人の理解を得られるようにこの事実を伝えていきます。(40代)
★ニュースや新聞だけではわからない現在の状況を写真で見られたのはよかった。もっと多くの人に見てほしい。(大学生)
★戦争によって一番傷付くのはいつも子供達,本当に胸が痛みます。欧米の反戦運動の盛り上がりに比して,日本の大衆運動が今ひとつであるのはなぜでしょうか?とても悔しく思います。
 マスコミに流れる表面的な情報ではなく,人間の盾に参加された方が実現されている人間同士の交流を培っていくことが大切だと痛感します。街頭で署名をとっていると「よくわからないから」という反応に出会いますが,頭ではなく心で,魂で感じてほしいといつも思う。写真展は人々の心に“ざわめき”をつくりだす第一歩の企画と思います。3月には私たちも森住さんの写真展をやります。今後共,ともに頑張りましょう。(40代)
★平和運動に取り組んでいます。大勢のではなく,一人一人からの。(40代)
★信じられない位悲惨な状況,この世のものとは思われない写真も見てガクゼンとしました。(50代)
★ありがとうございました。(40代)
★荻野さんの話,一々なるほどと思って聞かせて頂きました。アラブの友人もいるので,少しでも力になりたいと思います(講演会の感想 50代)
★生の様子が見られ,考えさせられた。撮影も命がけで大変なことだったと思う。ありがとうございました。(40代)
★イラクの子どもたちは何もしていないのに,殺されたり病気になっている。治す薬がなくて病院で苦しんでいても,一生けん命生きていてすごいなと思いました。(小学生)
★平和な日本でよかった。主義主張で他人の命を奪うとは悲しいものです。(50代)
★劣化ウラン弾についての報道はほとんどされていません。今回の様な写真展がなければ,その実態は知らないままです。アメリカや政府の情報操作に大変ないきどおりをおぼえます。何の罪もない子供達が,劣化ウラン弾により体をむしばまれている様子を見て,とてもやるせない思いでいっぱいです。どうか今後もまたこの様な写真展を色々な所で開き,多くの人にこの悲劇を知らせていって欲しいと思いました。写真の力はすごいです。私も子供達に,今日の事を知らせたいと思います。(40代)
★戦争の悲惨さを目の当たりにしました。罪もない子供達が傷付いている様子を見るのは本当に心が痛みました。(40代)
★目を覆いたくなるような写真を見ていると,やはりどんな理由であれ,戦争はあってはならないものだと痛感させられます。一日も早いイラクの復興と平和を祈ります。(30代)
★このような草の根の展示活動で,アメリカの帝国主義によるイラクへの経済封鎖による重大な被害,大義なきイラク戦争による民間人の大量虐殺,劣化ウラン弾による戦争犯罪。これらの悪魔の所業に加担する現在の政府与党の対米追従と,イラク戦争を積極的に宣揚し,自衛隊のイラク派兵を認めた公明党,それを是認する創価学会上層部が,日蓮大聖人や三代会長を礎とする絶対平和主義の理念に反している事を,「行動する平和憲法の会」会員として是正していきます。(40代)
★戦争はいやだ(50代)
★アフガンやイラクの犠牲者の報告の現状が全く報道されないのはおかしいです。頑張ってください。(40代)
★ブッシュや小泉がどんなゴタクを並べたところで,戦争で何が起こるかを雄弁に物語っているということ。
 このイラクに,占領軍支援を目的として自衛隊が送られていることの意味を,多くの人々に考えてほしいと思う。(20代)
★はやく平和になってほしいです。(小学生)
★こわい…!?(小学生)
★悲惨な戦争は一刻も早く止めて欲しい。(60歳以上)
★戦争のこわさがよく理解できる写真展でした。(60歳以上)
★戦争が起きると子供達が苦しむ事になります。写真を見てテレビ等では知る事の出来ない部分を見る事が出来ました。(30代)
★人間社会(世界)はさまざまな問題があります。戦争で問題解決にならないことは早めに世界の共通認識にならないと真の世界平和が来ないです。それにむけて一緒に頑張りましょう。(40代)
★理由わからない戦争で!(40代)
★「僕の見た戦争」という写真集(本?)を購入したのがきっかけで見に来ました。
 大きくなったら自分の子供にも教えなくては(戦争してはいけない事を)…という気持ちでいっぱいです。(30代)
★あらためて戦争とか武器(特に劣化ウラン)使用による悲惨な様子をビジュアルに訴えかけてくれています。(50代)
★かわいそうだと思った。あとばくだんがこわい。(小学生)
★写真は現場の状況をはっきりと訴える力を持っていると思います。機会があればより多くの人に伝えていって下さい。(50代)
★子供を中心に捉えられている写真が多く,つらい気持ちになりました。(40代)
★展示された写真の中には,目をそむけたくなるような余りにも惨酷な情景が撮し出され,撮影された方も,かなりの勇気をもって撮られたのではないでしょうか。
 私も戦争に狩り出され,約1年間外地での悲惨な経験を受けましたが,60年前のいまわしい情景が,今回の写真展の作品を拝見して甦ってきました。
 現在の日本も殺伐とした世相の中にも,平和が維持され,大多数の子供達が,健やかに伸々と生きている。充分な教育を受け,愛情に囲まれて,育っている。それに比べてイラクの子供達,赤児たちの現状をまざまざと見せつけられて,胸が痛む思いを抱きました。(60歳以上)
★イラクへ展開しようとする自衛隊の派兵の様子やイラクの人々の受け止め方をもっと知りたい。そしてこのことが学校教育へどのような影響をもたらすのか考えていきたい。「国のために死ねる」教育に反対していくために。(50代)
★身近なところで,ホームレスの問題が気になっています。千葉市内にもホームレスがいると思いますが,市ではどのような対処をしているのでしょうか。(50代)
★アメリカ国民がほんとうに実態をしらないのでアメリカ国民に知らせたい。きっとアメリカ人が知ったら,こんなことをアメリカの名においてやるのはいやだと思うでしょう。
 日本のメディアもびびってあまり実態を出さない。朝日などもだんだん実態を出さない新聞になってきているのも問題である。(今回は載せてくれてびっくりしたり,うれしかたり)(50代)
★改めて戦争は弱者にしわ寄せされている事実を確認した。(60歳以上)


<今後取り組んでほしい企画>D


●イラク派遣軍(日本)の様子(60歳以上)

●講演会など(60歳以上)

●平和に連なる企画をとりあげて欲しい(60歳以上)

●戦争反対を叫んで欲しい(50歳代)

●イラク戦争の現実を風化させないよう,2回,3回とシリーズ化して欲しい。(大学生)

●亜細亜で働く子供達(19歳以下)

●自衛隊支援活動報告(40歳代)

●目で見えにくいかも知れませんが,日本国憲法9条を守り育てていくような(50歳代)
荻野仁司さん講演会から
いつ:2004年2月28日(土) 19:00〜21:00
どこで:千葉市稲毛区「市民ギャラリー・いなげ」
リポート:管理人
 なぜ平和運動に携わるようになったのか:
 荻野さんの平和運動に携わるきっかけは、9.11以降、いろいろなピースウオークに参加することから始まりました。有事法制が問題になるなか、CHANCEの立ち上げでは「反戦」でなく「平和」と「環境」の切り口から参加しました。
 その後、国会で「イラク特措法」審議を傍聴し、荻野さん自身が戦争体験がなく(荻野さんは今年44歳)、「平和運動を続けてゆくには「イラクの現地を体験するしかない。」と考えるようになりました。

 イラク入と現地の治安:
 イラクへは、医薬品などの支援を目的とする日本人のボランティアの人々と一緒に、昨年10月(’03年10月)に日本を出発しました。現地の治安情勢が悪いことは分かっていたので、「もしも」のことも覚悟して出かけたそうです。
 医薬品をヨルダンで購入してから、車を雇ってイラクに入りましたが、やはり現地は戦争状態で治安状態が極端に悪く、ホテルに泊まっていると毎夜、爆発音がして恐ろしかったのですが、それも、2、3日で慣れたそうです。しかし、日本に戻ってからも、車のマフラーの破裂音を聞いたりすると、やはりビクっとすることがあるそうです。
 10月12日、ホテルの前で自爆テロがありました。ホテルには、これを防ぐため、コンクリートの防護壁が廻らせてありますが、このそばで警備をしているのはイラクの人でした。その人がどうなったのか胸が痛みました。

 親日的で暖かみのあるイラクの人たち:
 イラクの人々はすごく親日的です。同じアジア人であること、日本企業とその製品を通して親近感を持ってくれているようです。(管理人注)
 とにかく人が好く、暖かみがあるので戦争のことを忘れてしまいそうになってしまいます。ずっといて手伝いをしていたくなる気持ちにさせられました。荻野さんたちは「薬を持っていって、人の暖かみを貰ってきた。」と嬉しそうに語っていました。

 (管理人注:それに加えて、日本がかつて、アメリカと戦争して負けたこと。原爆の犠牲を蒙ったこと。それにもかかわらず戦後平和憲法のもと、復興を成し遂げたこと。戦前戦後を通じアラブの国々とは戦争をしなかったことなども親近感を持ってくれる要因になっていることを幾人もの中東研究者が指摘しているところです。)

 バグダッド、バスラの病院で:
 病院の薬品倉庫はほとんど空っぽでした。不足が深刻です。また、病院のスタッフも不足しています。イラクでは、看護師さんはエリートの職に属するため、すぐにデスク・ワークについてしまいます。患者10人に1人くらいの配置になっています。日本の病院と違って病院食が出ません。病人用の食事は家族が家から持ち込んでいます。
 イラクでの失業率は極めて高く(60〜70%といわれています)、入院ができれば良い方です。また、再入院が必要でも、ほとんどこれができません。病院についての話は尽きることがありません。

(荻野さんたちは、薬品の供給で病院を訪問したとき、病室の子どもたちを見舞っています。玩具をプレゼントして、同行の誰かがピエロの鼻をつけて子どもたちの元気を引き出そうとしている写真がありました。しかし、ベッドの上の子どもたちの顔が笑っている写真が少なかったのが気になりました。)

 イラクの子どもたち:
 バグダッドでは、音楽・バレー学校を訪問しました。ここの学校は埼玉県の共栄高校と生徒同士で文通をしています。しかし、日本がイラクへ自衛隊を出すことを決めたときには、先生は「自衛隊を出すのに白々しい」といって、日本からの手紙の受け取りに、クレームがつけたことがあったそうです。
 イラクの子どもたちはサッカーが好きです。今回、同行の木村牧師が、昨年3月、人間の盾としてイラクを訪問したとき、子どもたちから「今度くるときサッカーボールをお土産に」と、頼まれました。日本に戻ってから明治学院高校の女子生徒達が街頭募金で集めたお金でこれを買い、次の訪問のときに子どもたちに手渡しました。そのお礼の、子どもたちの寄せ書きには、「サッカーボールありがとう。でも自衛隊はいらない。・・・」と書いてあったそうです。
 ストリート・チルドレンもかなりいて、子どもの人身売買も行われているようです。「ワンダラー」といってお金を無心する子もいました。しかし、お金を与えると、そのお金をほかの子どもに狙われ、あげた子に危害が及ぶということを聞いていたので、胸は痛むもののこれをあげることはしませんでした。

 イラクへ派兵された米兵のこと:
 米兵も親日的でした。日本を出発するにあたって、日本の人から米兵を励ます手紙を書いてもらって、持って行きました。「命を大切にするように」との内容です。21歳の米兵に手渡すことができましたが、彼はしばらくその手紙を見ていて、「隊に戻って、仲間に回覧する」と言いました。また、「6ヵ月後に、帰国することができるので、家族や友達に会うのが楽しみだ。」といっていました。
 湾岸戦争では65万の米兵がイラクに派兵されました。そのうち23万人が劣化ウラン弾で被爆し、1万人もの人が、これに起因する病気で死にました。また、23万人の被爆者のうち68%の人たちの子どもに、奇形児が生まれました。これらの人達は今も被爆の認定が受けられずにいます。サマワに派兵された自衛隊員も同じ目に遭うのではないか大変に心配です。

 自衛隊のサマワ派兵について:
 イラクでは電気の自給率が20%。あとは隣国から電気を買っています。「3 by 3」といって電気が3時間送電されて、3時間停電するのが常態になっています。電気が止まれば水も出ません。これを知らなかったので、トイレ用の水を貯めておかず、これが一番困りました。今も状況は変わらないだろうとのこと。
 サマワで給水支援といっても、一軒一軒に配られないと、意味がありません。現地の人と触れ合う形にならなければ支援になりません。人と人が繋がることが最も大切だと思います。(自衛隊の給水部隊が基地の中に閉じこもって、作業だけしていたのでは、支援の効果半減ということか。)この意味で、自衛隊の医療支援も現地のスタッフの支援だけでは、イラクの人たちに顔が見えないことになります。

 今後にイラクについて:
 イラクは、ナツメヤシの収穫量が世界第3位であるなど、農業は盛んです。イラクの人たちは、必ずしも工業化に賛成の人ばかりではありません。
 失業率が60〜70%、就学率は20%だけれど、イラクの子どもたちには将来に向かって夢があります。「先生に」、「医者に」・・・と。決して希望を捨てていません。(どうしてこのような状況で希望が持てるのでしょうか?と講演会場の若者から質問がありました。管理人はこの答えを聞きそびれましたが、あなたはどう思いますか?)
 イラク人の失業率はかくの如しですが、働いている人でも一月の収入は20〜30ドル(2200円〜3300円程度)です。(一月の生活費に300ドルはかかるそうです。)。 (産油国であるのに)ガソリンを買うのに2日も並ぶ。アメリカのインフラ復興が始まったところもありました。
 今となっては、「戦争反対」を唱えるのでなく、自衛隊を早く戻せと言いたいです。人が集まったら各自缶ジュース1本分のお金が集まれば、現地の復興に真意に役に立つ、顔の見える支援が行えます。
 募金にご協力をお願いします。

 以上が荻野さんのお話の要約です。結局、アメリカの顔を立てるだけの自衛隊の派兵による「人道復興支援」では、イラクの人々の真に役立つ復興はできない、ということのようです。
 民間の人がイラクの人の顔を見ながら行うものでなければならぬ、ということがよく分かりました。
このような支援から築かれる信頼関係が、私達の将来にとっても、何より大切な財産となるのでしょう。